スーパー台風に備える　　　　　　　ポータブル電源(蓄電池)があれば突然の停電でも安心

投稿者: 大嶋正毅 投稿日: 2021年9月15日2021年9月15日

2021/9/15作成　

Table of Contents

スーパー台風とは？

そもそも台風とは、熱帯の海上で発生した低気圧（熱帯低気圧）のうち、最大風速（10分間平均）が17.2m/s以上となったものを「台風」と呼びます。

熱帯低気圧は世界の色々なところで生まれています。これらはどこに存在するかによって名前が変わります。

サイクロン・・・インド洋、南太平洋
ハリケーン・・・太平洋（赤道より北で、東経180度より東）、大西洋
台風（タイフーン）・・・東アジア周辺の太平洋（赤道より北で、東経180度より西）

近年は台風の大型化・強烈化の傾向があるようで、ニュース等で「５０年に一度の暴風雨」や「今までに経験したことのない強さの台風」とかいう言葉を耳にすることがあるかと思います。いわゆる「スーパー台風」というものです。

スーパー台風は米軍合同台風警報センター（JTWC）が台風の強さを分類するうちのひとつで、最も強い区分になります。1分間平均の最大風速が130ノット（67m/s）以上の暴風雨を「スーパー台風」（カテゴリー5相当）としています。
日本の気象庁は10分間平均の最大風速で台風の強さを分類しているため明確な定義がありませんが、日本の分類に換算してみると最大風速54m/s以上の「猛烈な台風」に相当します。

地球温暖化にともない今後も勢力の巨大なスーパー台風の発生数は増えていくと言われています。

「今までに経験したことがない大型の台風が接近中」から、「先日と同じ程度の勢力の大型の台風が接近中」ということも近い将来ありえそうです。

台風による停電

一昨年　2019年９月、千葉県を襲った台風15号はスーパー台風にはあたりませんでしたが記録的な暴風雨で各地に甚大な被害が齎したことは、記憶に新しいです。千葉県内では各地で停電が発生しました。

停電発生後、東京電力からの発表もあり誰もがすぐに復旧するだろうと考えたでしょう。ただ、実際には想定外の事態が重なってしまい、完全復旧までには15日間も要してしまいました。このときは極端な例かもしれませんが、台風、地震などの大災害時には数日間は停電することも想定して、防災用品の準備をすることも今後は必要になってくるでしょう。

ポータブル電源(蓄電池)の選び方

ひとたび停電が発生してしまうと、夏場のエアコンも、冬場の暖房も、スマートフォンも、冷蔵庫も一切の電気製品が使用できなくなってしまいます。

そのような非常時の際のために、ポータブル電源/蓄電池を事前に用意されている方も多いかと思います。

ポータブル電源(蓄電池)があれば、停電の際にも電気を使うことができます。

ただ、そのポータブル電源(蓄電池)でどんな電気製品を使うことができるかまで確認はされていますか？

電気製品には消費電力があります。　

電気製品	消費電力
扇風機	30W
白熱電球	100W
冷蔵庫	500W
エアコン	1000W
電気ストーブ	1200W
電子レンジ	1500W

　※参考値です。機種によって消費電力は異なります。

一方ポータブル電源(蓄電池)が出力できる電力量は搭載しているインバーターに依存して決まってきます。

例えばインバーター出力が500Wのポータブル電源(蓄電池)の場合は、扇風機と電球などの低出力の電気製品は使用することができますが、冷蔵庫、エアコン、電気ストーブ、電子レンジなどの製品は使用することができません。
インバーター出力が1000Wのポータブル電源(蓄電池)の場合は、扇風機と電球と冷蔵庫は、エアコン使用することができますが、電気ストーブ、電子レンジなどの高出力の電気製品は使用することができません。

インバーター出力が2000Wののポータブル電源(蓄電池)であれば、ほぼ全ての電気製品を停電時でもご利用いただくことが可能です。

お持ちの、もしくはご購入をご検討されているポータブル電源(蓄電池)のインバーター出力がどれくらいか？　使いたい電気製品の消費電力はどれくらいか？ということを事前に確認しておくことが、大切です。

また、防災用のポータブル電源(蓄電池)を選ぶ上でのもう一つ気をつけていただきたいおすすめポイントがあります。それは「防災製品等推奨マーク」を取得しているかどうかです。このマークは一般社団法人防災安全協会さんが、防災分野において有益な活用が可能で、安全性、機能性、利便性に寄与する製品にのみを認定している制度です。このマークのある製品を選べば安心です。